｢おやおや一樹。どうしたんだい？｣

｢体育でみんな着替えるから教室追い出された。ここで着替えて良い？｣

｢良いわよ。そのうち男子更衣室作るから待ってなさい♪それよりどうだい？みんなとは上手くやれそうかい？｣

｢精神力が保たないよ……なぁ婆ちゃん……本当に俺で良かったのか？｣
｢もちろんよ。一樹は、優しいしみんなを護れる力もある。昨日の事、アケミちゃんから報告受けてるわよ♪もう１人護ってるじゃないか｣

｢昨日か……何も知らない方が幸せだったな……｣

Tシャツとハーフパンツに着替えた一樹は、力無くグラウンドへ向かっていった。

｢一樹、頑張りなさい。お前の優しい心は、きっとみんなにも伝わるから｣
｢………あぁ。｣

……………
………
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