地獄のハーレム

午後18時50分…
校舎前に建てられたステージ上では、文化祭実行委員数名と、その背後に巨大なスクリーンが見える。

一樹達は既に、プールへとやって来ていた。
ここは、巨大なスクリーンも眺められる最高の場所だった。

「さぁ皆さん!!3日間に渡って行ってきた文化祭もいよいよラスト!打上げ花火の時間がやってまいりましたぁ!!!!打上げの合図はもちろんこのクラス…麗華の英雄を有し、売上ランキング1位の…2年A組だぁ!!中継先の海岸に繋いでみましょう♪」

「一樹の事だよ♪」
「英雄って大袈裟だろ…」
「アケミだ♪」
「はしゃいでるなぁ」

「はい。こちらには2年A組から葛西アケミさんにお越しいただきました。売上1位おめでとうございます。過去最高売上更新の大記録ですが、いかがでしょう?」
「ありがとうございます♪みんなで頑張れて嬉しいで〜す!!とにかく一樹人気が凄くて驚きでした」

「緊張感もないわね」

「さぁ!そろそろ打上げ時間になります。最後に一言お願いします」

「一樹、見てるかぁ♪一樹が来て麗華もA組も本当に楽しくなった。みんなもそう思うよな?これはうちらからの贈り物だ!!一樹!由紀と幸せにな!!」

アケミは右手を高々と挙げ、花火師が点火スイッチを起動。
夜空に大輪の花を咲かせると、次々と打上げ夜空を明るく染める。

「アケミ……ありがとな」
「綺麗だね」

「あぁ。アイツ、最後余計な事言わなかった?」
「いいじゃん。みんなにバレちゃったね♪」
「嬉しそうだな♪まぁいいけど」

打上げ花火を眺めている2人の手はしっかりと繋がれていた。