地獄のハーレム

「キャー♪また羽田くんが来てくれた〜」
「山ちゃん久しぶり。今日はクラス全員で来たよ」

「何か一樹と山ちゃん仲良くなってないか?」
「夏休み、夕飯食べにちょくちょく来てたみたいよ。私も何回か一緒に来たし」

広い座敷を貸し切り全員が座り、それぞれが注目を始めた。
「俺は……」
『野菜炒め定食♪』

「あはは♪やっぱり」
「羽田くんいつも来た時はこれだったもんね〜」
「山ちゃんにはバレてたが、まさか由紀にも当てられるとは」

「通じ合ってる証拠だろ♪アツいのも大概にな〜。うちらも頼もう」

大慌ての厨房…そしてやがてテーブルを埋め尽くす料理が並んだ。
「そういえば来週は文化祭ね〜。羽田くん達は何やるの?」

「カフェだよ〜♪山ちゃんも絶対来てね」
「もちろんよ〜。商店街の人達は招待券が届いてるからね、絶対行くわ〜♪」

その後、賑やかに夕飯を食べ終えた一樹達。
外に出るとすっかり陽は沈んでいた。

「じゃあそろそろ解散だね。みんなバイバ〜イ」
「またな〜♪」
「カズくん達もおやすみ〜」

「おやすみメイちゃん」
「おやすみ〜」

みんなが解散し、2人きりになった一樹と由紀は、一度店内に戻った。
「山ちゃん急に大勢でゴメンね」
「いいのよ〜♪私、A組のオフィシャルスポンサーなんだから」
「ありがとう♪」

「2人が付き合ってるのは、みんな知ってるの?」
「うん。今日みんなに打ち明けた」
「そう♪みんな祝福してくれたのね」

「いい仲間だよ。思えば、俺と由紀がお互いを意識して動き始めたのもここからだったなぁって」
「まぁ♪そうだったの?」
「ここで連絡先交換して、一樹にキスしたの」
「キャー赤裸々〜!!」

「俺は山ちゃんにアドバイス貰ったな。好きになるのは一瞬…だったっけ?」
「そうよ♪」
「本当にそうだった。だから俺達が付き合えたのは山ちゃんのおかげだよ」
「ありがとう、山ちゃん」

「改めてお礼は恥ずかしいわね。またいつでも2人で来てね」
「もちろん♪」
「また来るよ♪」

2人は手を振り店を出て、暗い夜道を歩いて行った。