地獄のハーレム

「一樹?例えばホストクラブ的な?」

「俺やだ――」
「それはダメ‼」

慌てたように由紀が止めに入るが、凄く不自然に写ってしまった。不思議に由紀を見つめるクラスメイトが数人

「おやぁ?何で由紀が止めるんだ?」

(ひでぇ……俺達が付き合ってる事知った上で弄りにきた)

「が…学校の行事でホストはまずいでしょ‼」
(切り返しは上手いがぎこちねぇ)

「冗談だよ♪」
「じゃあさ~カフェなんかいいんじゃない?羽田くんにウェイターやってもらって♪」

(ウェイターって……)

「いいんじゃない?イケメンウェイター人気出るよ」
「じゃあ決まりでいいかな?」

「何かお店も凝りたいよね~可愛いテーブルとか椅子とかさ」
「買うわけにもいかないし……作るしかないわね」

クラスメイトが全員一樹に視線を送る。
「俺か?いいよ♪形は任せる。今日から早速材料集めてくるよ」
「頼もしいわね。私達も出来るだけ一樹の手伝いしましょ」