次の日……
目覚めた一樹は隣の部屋を開ける。

「あれ?いない……」
一階に降りると良い匂いが立ち込める。

「おはよう。早いな」
「一樹が遅いんだよ♪ほら、今日の朝はメイと二人で作ったんだよ」

サラダに卵焼きに味噌汁という朝食がテーブルに並べられていた。
「うまそう♪食べよ~」

『いただきま~す♪』

「そろそろ文化祭の出し物考える時期だね~」
「もうそんな時期なんだ。去年は映画作ったっけ」

「映画?凄いな。誰監督で?」
「アケミよ。気合い入ってたけど結果グダグダで終わっちゃった」

「そうだったのか♪でも楽しそうだね。今年は何やるのかなぁ」
「今日のHRで決めようか」

「よっしゃあ!楽しみだ。早く学校行こう」
「カズくんったらはしゃいじゃって♪」
「そうね。子供っぽくて……でも、決めるときは決める。カッコいいよ」
「出た~のろけ~」
「ちょっ!違うわよ‼」