手を広げたまま一樹は続けた。
「由紀...ゴメンな。ホントはずっと一緒に居たかった。でもどうやら俺は二人の仲を裂いてしまった大罪人らしい。俺はここで死ぬ...死ねなくても麗華には戻らない。だから...2人に最後のお願いだ。俺が消えた後、2人は前みたいに仲良くして親友と呼べるくらい仲直りしてほしい」
「一樹...何言って...ダメ!私も一緒に。メイ!一緒に刺しなさい」
「由紀...本気か?」
由紀は無言で頷き一樹に抱き着いた。
「俺って幸せ者だな。......メイちゃん、その包丁じゃあ俺たちは一緒に刺せないだろう。この刀を使え......お別れだメイちゃん」
一樹も由紀に腕を回し由紀にくっついた。
メイは震える手で刀を握っている。
「由紀...生まれ変わってもずっと愛してる」
「私も...絶対見つけるからね」
.........
......
...
(どれくらい時間が経ったんだろう...もう死んだのかな?案外死ぬ時って分からないんだな)
「あれ?」
目を開いた一樹は、変わっていない状況が広がっていた。
「メイちゃん?」
メイは刀を放して崩れ落ちていた。
「無理だよ...私には2人を刺せない。だって……あんなに大好きだったのに……由紀は高校入ってからずっと親友だったし……カズくんは子供の頃ずっと一緒にいてくれた…」
「由紀...ゴメンな。ホントはずっと一緒に居たかった。でもどうやら俺は二人の仲を裂いてしまった大罪人らしい。俺はここで死ぬ...死ねなくても麗華には戻らない。だから...2人に最後のお願いだ。俺が消えた後、2人は前みたいに仲良くして親友と呼べるくらい仲直りしてほしい」
「一樹...何言って...ダメ!私も一緒に。メイ!一緒に刺しなさい」
「由紀...本気か?」
由紀は無言で頷き一樹に抱き着いた。
「俺って幸せ者だな。......メイちゃん、その包丁じゃあ俺たちは一緒に刺せないだろう。この刀を使え......お別れだメイちゃん」
一樹も由紀に腕を回し由紀にくっついた。
メイは震える手で刀を握っている。
「由紀...生まれ変わってもずっと愛してる」
「私も...絶対見つけるからね」
.........
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(どれくらい時間が経ったんだろう...もう死んだのかな?案外死ぬ時って分からないんだな)
「あれ?」
目を開いた一樹は、変わっていない状況が広がっていた。
「メイちゃん?」
メイは刀を放して崩れ落ちていた。
「無理だよ...私には2人を刺せない。だって……あんなに大好きだったのに……由紀は高校入ってからずっと親友だったし……カズくんは子供の頃ずっと一緒にいてくれた…」

