商店街
「おっ!きたきた羽田くん!今日はカッコ良かったなぁ」
「本当‼私泣いちゃったよ。羽田くんはこの街のヒーローだからね、なんでもタダにしちゃう♪卒業までは私たちの息子で居てよ」

「凄いね一樹♪ヒーローだって」
「何か照れるな」
「由紀ちゃんは羽田くんとデートかな♪こんなカッコいい彼氏捕まえて羨ましいわ~。よし、由紀ちゃんもタダにしちゃう」
「やったぁ♪今日オムライス作るんだけど材料もらおうかな」

「あいよ♪」

あちこちの店から食材が届き、あっという間に済んでしまった。
「早っ!?しかも金払ってない……」
「商店街でも一樹で盛り上がってるね♪」

楽しい雰囲気の二人を、見せてはいけないメイが遠くで見ていた。

ーー何で……何で由紀が、カズくんと仲良く歩いてるのよ…………何で……いつの間に仲良くしてるのよ。あれじゃあまるで……付き合ってるみたいじゃない。ケンカばかりしてたのに……絶対好きにならないって言ったのに……カズくんを支えてたのは私なのにっ!!