ーー……一樹が戻ってきた。嬉しいはずなのに……こんなにもみんなから好かれる一樹が、私の彼氏で良いのかな…………ちょっと自信無くしそうだよ。
「一樹……」
暗そうな表情を浮かべる由紀が、一樹にも見えた。
「よし、もう退院しちゃったし、今日からみんなよろしくね♪あんまり時間取ると婆ちゃんに殺されるから始業式に戻すね。婆ちゃん、長い時間ごめんね」
壇上から飛び降り、A組の集まる所に戻った一樹。
「ただいま♪」
『おかえり羽田くん♪』
「由紀、ただいま♪」
「お……おかえり」
列に戻り、静かに理事長の話を聞いていた一樹。携帯を取りだし、由紀にメッセージを送った。
[俺が好きなのは由紀だけだ。俺の彼女として胸張っててくれ]
ーー……一樹。分かってたんだ。でも良かった。一樹が居てくれる。一樹が見てくれてる。一樹は私の彼氏。
[うん♪今日一緒に帰ろうね。一樹の好きなオムライス作ってあげる]
[やったね♪病院食に飽きてて由紀のオムライスばっかり考えてた]
由紀に笑顔が戻り、もう迷いは一切なかった。
「一樹……」
暗そうな表情を浮かべる由紀が、一樹にも見えた。
「よし、もう退院しちゃったし、今日からみんなよろしくね♪あんまり時間取ると婆ちゃんに殺されるから始業式に戻すね。婆ちゃん、長い時間ごめんね」
壇上から飛び降り、A組の集まる所に戻った一樹。
「ただいま♪」
『おかえり羽田くん♪』
「由紀、ただいま♪」
「お……おかえり」
列に戻り、静かに理事長の話を聞いていた一樹。携帯を取りだし、由紀にメッセージを送った。
[俺が好きなのは由紀だけだ。俺の彼女として胸張っててくれ]
ーー……一樹。分かってたんだ。でも良かった。一樹が居てくれる。一樹が見てくれてる。一樹は私の彼氏。
[うん♪今日一緒に帰ろうね。一樹の好きなオムライス作ってあげる]
[やったね♪病院食に飽きてて由紀のオムライスばっかり考えてた]
由紀に笑顔が戻り、もう迷いは一切なかった。