「由紀、わりぃ……風邪ひいたっぽい…」
「え?本当に?じゃあ今日はゆっくり休んで…先生には私から言っておくから」
「ありがとう」
「終わったら様子見に行くから」
「わりぃな」

電話を切り、力なく倒れ込む一樹。すぐに寝息をたて始めた。

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………………
…………
職員室に立ち寄った由紀は、担任へと近づいていった。
「羽田君が風邪?まったく……暑いからって裸で寝てたんじゃないかしら」

ーー先生……的得すぎ。
「そ…そうですね。まったく…あははは~じゃあ私は教室に戻りま~す」

「尾崎さん、ありがとう。一樹は休みですか」
「理事長…。風邪だそうです」
「案外宿題が終わらなくて逃げたんじゃないかしら♪」

ーー宿題終わってないのも正解です。
「あははは~」