それからの二人は、夏休みを満喫。
遊園地でジェットコースターが苦手な一樹、お化け屋敷が苦手な由紀をお互いに笑っていたり、夏の海でお互いの水着に照れ合い。
たまには、家で勉強を進めたり。

A組のクラスメイト達と遊びに参加はするものの、付き合っている事は二人だけの秘密にしていた。

そんな充実した夏休みも最終日を迎えてしまい、明日からは学校が始まる。
その日、一樹の家で由紀と過ごしていた。

「夏休み終わっちゃうね……」
「そうだな……宿題、結局半分も終わってないや」
「今からやってもいいけど…………一樹、夏にまだ欲しい思い出……もらってない……」

「ん?何が欲しいの?」
「女の子から言わせないでよ……その…………察しなさいよ。一樹ならいつでも良いから」

顔を赤くした由紀を見て察した一樹も、急に顔を赤くした。
「いいのか?怖くない?」
「うん。一樹なら怖くない。宿題は、二人して先生に怒られちゃお」

「了解だ。由紀、こっちおいで……」
一樹のベッドに寝転んだ由紀……ついに一樹と1つに結ばれた。