「由紀……キスしていいか?今度は俺から」
「うん」

一樹は由紀の唇に優しくキスをした。
「良かった……またフラれたらどうしようって思ってた」

「昨日の一樹の告白だってすっごい嬉しかったんだよ。でもメイが……」
「メイちゃんには俺から言うよ。ってかメイちゃんは本当に俺の事好きなのか?」

「うん。間違いないよ。告白したいから応援してって言ってたから」
「でもさ、気付いてるかしらないけど俺が麗華に来て一緒にいる時間が長かったのって由紀なんだよね」

「そうだね。一樹が入院したときも、退院した時も二人で話したもんね」
「それだけじゃない。俺が下着泥棒で疑われた時もあったし」
「あの時助けてくれたね 」
「テスト勉強では俺が助けてもらった。由紀を好きになるには十分過ぎるほど時間があったんだ」

「一樹…」
「由紀…」

『付き合って下さい』
同じタイミングで出た告白に顔を赤らめうつむいた由紀。

「真似…しないでよ」
「してねぇよ♪俺の事大好きか」
「大好きだよ」

「あはは♪覚えてる?俺が来た初日にこんなやり取りしたよね」
「覚えてるよ♪あの時は一樹が信用出来なくて……」

「今なら信じられるか?俺は必ず由紀を護るって」
「うん」