「ええ、とっても」――その一言を、どうしても言えないテトラだった。


 男性――親方は、テトラに1つの箱を差し出す。


「今日は本当に珍しい日だなー。こんな依頼物が来たぞ」


「それは……もしかして、最新にして一番精密の……」


「こんな高価な爆弾、滅多に見れねーぞー。てなわけで、よろしく」


 親方の、先程と変わらない笑顔。


「失敗されちゃ困るから、さらに地下の、お前の部屋で解体しろ」


 一体この男、何を考えているのだろう。


「……。ちなみにこの爆弾、あとどれくらい持ちますか?」


「えー?知らん」


 本当にこの男、何を考えているのだろう。




            †



(しかたない。やるか)