星が瞬く冬の夜空

冷たい風が頬を撫でた

呼び止める君の声を

振りきってドアの

向こうに消えた


君の気持ちが

わからなくなったから

少し確かめるつもりで

あんなこと言ったんだ


どうして信じて

いれなかったんだろう

君が大好きだったなのに

互いの気持ちがすれ違って

僕らの絆は引き裂かれた


冷たくなった君の態度と

君が心に隠した言葉に

傷つくことから

逃げようとする僕

心とは裏腹に

酷い言葉ばかり並べて

君が近寄れないようにした



告げられるのは怖いから

その前に自分から

終わりにしよう…


本気じゃなかったんだ

ただの戯れだったんだ

好きだなんて戯れ言だ

自分に言い聞かせながら

君の前を立ち去った



でも本当は君のこと

心から好きで好きで

涙を止めること出来なくて

空から見守る星に向かって

大声で泣き叫んだ


自分から終わらせたから

自分から言ったんだから

傷つくことなんて

無いはずなのに

心が裂けて壊れそうだよ

もう君には会えないから

今更気づいたこの気持ちは

心にしまって蓋をして

忘れるのを待とうと思うよ

月日が経てば

君の中の僕も

僕の中の君も

小さくなって

消えるのだから



でもそれまでは

空に向かって涙を流すよ


「愛しい人よ…」