「ごめんなさい……
違うんです……あのっ……」

「なにが違うんだよ
こんな状況で、なにをどうやって弁解するつもり?」


「すっすいませんでしたっ」


女の子たちは走り去っていった。


「ごめんね。もっと早くから守ってあげられなくて…」

「いえ…そんなっ …気にしないで下さい
それより、体がびしょびしょ…」

「あっそうだね。荷物、生徒会室にあるから一緒に来てくれない?」


"はい"と答える前に純輝先輩は私の手を握って生徒会室へと向かった。


少し濡れているけど
純輝先輩の手はなんだかあたたかかった。