3枚の花びら



「あっ、紅葉ちゃんだよね?」

突然私に話しかけてきたのは一美先輩だった。


「あのさ、話しとかなきゃいけないことがあって…。ちょっといいかな?」


「はい…」


一美先輩は私の先を歩き始めた。

いったい、なにを言われるんだろう…。
私、なんかやらかした?

すると一美先輩は足を止めた。
着いた場所は生徒会室だった。


「突然、ごめんねっ。びっくりしたよね」

「いえ…」

「紅葉ちゃん、純輝のことで女子に嫌がらせされてるんだって?」

え、なんでそんなこと知ってんの?