放課後、私は急いで麗二くんの待つカフェへ向かった。
「紅葉っ!」
ドアを開けた瞬間、麗二くんが私の名前を呼んだ。
「麗二くんっ」
小走りで、麗二くんの座っている席へ向かう。
「どうしたの?
話したいことって何?」
私が席に座ると同時に、麗二くんは私に話しかけた。
急すぎて少し戸惑いつつも、心を落ち着かせ話しはじめた。
「あのね…、この前麗二くんに言われたこと…考えたんだ。
正直いって、好きだっていってくれてすごく嬉しかった。でも時折、心のどっかに後ろめたい気持ちがあったんだ。モヤモヤした気持ちも。
最初は何がなんだかよくわからなかったんだけど、やっと自分の気持ちに気付けたんだ」
長ったらしい話を、麗二くんは頷きながら、真剣に聞いてくれた。
正直いって言いづらいけど、でも伝えるって決めたから…


