「ねぇ、ケン?あたしとケンってどういう関係?」

2週間ぶりの秘密の放課後。
挨拶がわりの激しいキスの後にあたしが呟いた。

ケンはまたキスをしようと近づけていた顔をピタッと止める。

「は?…なに急に。」

「別に…なんとなく。」

じーっと見てくるケンの視線が苦しくて、ケンの耳をペロッと舐めてやった。

顔を見るのが怖くて、ケンの肩に寄りかかる。

「……お前はどう思ってんの?」

「…へ?」

意外な反応に思わず顔をあげてしまった。

絶対に「体だけの関係?」とか言うと思ってたから。

「お前は、どうなの?」

あたしは…あんたが好きだよ、なんて言えるほどあたしは素直で可愛い女じゃない。

「…あたしは…すごく相性のいいセフレだと思ってるよ。」

ケンの瞳が悲しく揺れた気がしたが、きっとあたしの願望だ。

ケンは「…俺もそうだよ。」って微笑みながら、唇を重ねてきた。

なんだかその笑顔が、キスが切なくて、涙が溢れた。

ケンは気づいているはずなのに、何も言わなかった。

そのまま、いつもより荒々しくあたし達は体を重ねた。