《私は今回の事故の話しを聞いてとてもショックでした。どうしてジンがこんな目に遭わないといけないのかって…。私は正直、噂の彼女さんとジンの恋を応援しています。ファンとしては少し残念だけど、でもジンの一途な想い…とても素敵だと思いました。だから、早く良くなって堂々と交際宣言して欲しいです。》




“カチッ…”



《ジンの容態が心配です。みんなそっとしておいてあげて欲しい!!ジンだって人間なんだから恋だってするし、周りがそうやって騒ぐせいでこんな事故が起こってしまったんだって思う!みんなジンを応援しよう!!温かく見守ってあげましょう!!》



“カチッ…”



《ジンかっこいい!!ずっと一人の女の人を想い続けてるなんて素敵です!二人には幸せになってほしい。事務所やマスコミなんかに負けないで!!私はジンと彼女を応援しています。》


“カチッ…”



《事務所がひどいと思う。ジンだっていい年なんだしいちいち恋愛にまで口を挟むのはおかしい!!彼女さんがもしこれを見ていたら伝えたい言葉があります。『負けないで!』》



他にもたくさんのファンから寄せられたコメントが載せられていた。



「……先輩に、どうしても見せたくて。」



画面から目を離せない私の顔を若菜ちゃんは下から覗き込んでそう言った。



ポタッ…ポタポタッ…



思いがけないファンからのエールに無意識に涙が溢れた。



こんな風に思ってもらえていたなんてっ…



知らなかった。



素直に嬉しかった。



「みんな先輩とジンの味方なんですよ。」



大粒の涙を流す私に、若菜ちゃんは優しくそう言った。



仁…



仁に伝えたい。



あなたのファンは…



あなたを支えてくれているファンは……



とても心の温かい人たちだよって…。