その日の夜遅く、ケンチャンから電話があった。
「仁の様子は？」
《相変わらず意識は戻ってないよ…》
「そう…」
《俺達もしばらく活動休止することになりそうなんだ。》
「活動休止！？」
《歌い手がいないんじゃね…》
そう…だよね。
マイクロシティにとって、ジンがいかに大きな存在であるか思い知った。
《だから当分暇になるし、俺毎日病院に通うつもりだから。何かあったら連絡するよ》
「…あっケンチャン！」
《ん？》
「私も明日そっちに行こうと思うんだけど…」
《…んー。》
ケンチャンは考え込んだ様子でしばらく黙ってからこう言った。
《正直、今は辞めておいた方がいいかも。》
「え…？」
《昨日からずっと病院の前に、報道陣が詰め掛けてるし……おまけに病室の前には事務所が用意したボディーガードが一日中見張ってるから、来ても会えないと思うし…》
「…そう。」
《大丈夫だよ、俺がちゃんと看てるししょっちゅう報告入れるようにはするからさっ。》
「……うん、…そっか。」
《…会えないのは辛いだろうけど。連絡待ってて。》
「ケンチャンっ……仁の事よろしくね。」
《うん、それじゃー》
そう言って電話は切れた。
ボディーガードまで…
佐田さんは本気なんだ。
本気でもう、私と仁を会わせないつもりなんだ。
何にも出来ない自分が悔しくて……
仁に会いたくて会いたくて会いたくて……
その気持ちを押さえる事で精一杯だった。
「仁の様子は？」
《相変わらず意識は戻ってないよ…》
「そう…」
《俺達もしばらく活動休止することになりそうなんだ。》
「活動休止！？」
《歌い手がいないんじゃね…》
そう…だよね。
マイクロシティにとって、ジンがいかに大きな存在であるか思い知った。
《だから当分暇になるし、俺毎日病院に通うつもりだから。何かあったら連絡するよ》
「…あっケンチャン！」
《ん？》
「私も明日そっちに行こうと思うんだけど…」
《…んー。》
ケンチャンは考え込んだ様子でしばらく黙ってからこう言った。
《正直、今は辞めておいた方がいいかも。》
「え…？」
《昨日からずっと病院の前に、報道陣が詰め掛けてるし……おまけに病室の前には事務所が用意したボディーガードが一日中見張ってるから、来ても会えないと思うし…》
「…そう。」
《大丈夫だよ、俺がちゃんと看てるししょっちゅう報告入れるようにはするからさっ。》
「……うん、…そっか。」
《…会えないのは辛いだろうけど。連絡待ってて。》
「ケンチャンっ……仁の事よろしくね。」
《うん、それじゃー》
そう言って電話は切れた。
ボディーガードまで…
佐田さんは本気なんだ。
本気でもう、私と仁を会わせないつもりなんだ。
何にも出来ない自分が悔しくて……
仁に会いたくて会いたくて会いたくて……
その気持ちを押さえる事で精一杯だった。
