キミのとなり。

“ピッピッ…トゥルルル…”



ケンチャンなら何か知ってるかもしれない。



なんで今まで気付かなかったんだ私は…



“トゥルル…ガチャ”



《はい。》




「あっケンチャン?私、千秋だけどっ。」



《おぅ、千秋ちゃん!どうした!?》



「あっ今仕事中?」



《いや、今日はもう早くに終わってメンバーで飲んでるけど?》



飲んでる!?



なに!?やっぱ本気で忘れてたってわけ!?



キィー!!



私がどんな思いで待ってたと思ってんのよ!!



「ちょっと仁と代わって!」



ったく!!なんなのよあいつ!



《え?仁?》



「今すぐ突っ走ってくれば許すって言って!!」



《……えっ?まだ来てないの?》



「……えっ?」



《あいつ今日千秋ちゃんと会うからって、7時に仕事終わってバイクで飛んで行ったよ?》



え―…



《おかしいなー…どこ寄り道してんだかあいつ。》



7時に向かったんならもうとっくに着いてるはずなのに……。



《あっ携帯は?》



「……うん、さっきからかけてるんだけど……出なくて。」




《マジで?…ったく、何やってんだか。》



「あっごめんね、もう少し……待ってみるよ。」



《あぁ、…そうだね!きっとすぐ来るよ!》



「……うん。ありがとう」


もやもやしたまま、電話を切った。