キミのとなり。

「まぁ、お前の夢は俺に抱かれる事なんだろうけど。」



 ……はぁっ!?



一気に我に帰る。



「だっだれが!わっ私にはもっとちゃんとした夢がっ……」



「どんな?」



「そっそれは…」



それはー…



「まぁ、どーでもいいけど、っんじゃな。」



えっえー!?



いっ行っちゃうの!?



「ああぁっ!!……」



とりあえず意味もなく大声を出す。



「なんだよ!?うっせーな。」



だって……



だって、次いつ会えるかわかんないのに



こんな別れ方ってなくない!?



……と、思いつつ言葉に出来ず黙り込む。


仁はまた面倒臭そうに私の元に近づいてくる。



「まぁ、あれだ。」



「えっ?」



ぐしゃぐしゃと髪を掴み、目を反らす。



「事務所の事とかマスコミとか、色々問題もあるしな。……そーゆう面倒な事がちゃんと片付いたら……」


「う、うん…」



ゴクンッ



仁の言葉に唾を飲む。



「迎えに来てやるよ。」



キューンッ…



久々に胸を打ち抜かれた。


思わず目がうるうる。


私はその言葉に大きく二度頷いた。



宙にも舞い上がりそうなくらい嬉しかった。



「……それまでは、あんま会わない方がいいな。」



「……えっ?」



―…のもつかの間、一気に奈落の底へ突き落とされた。



「えっ、あっ…そっそうだよね。……やっぱ。」



分かりやすく肩を落とす私に仁は更にこう続けた。



「けど、来月は特別に会ってやる。」



「……へ?」



来月?



なんで??



なにかあったっけ。



斜め上を見上げて考える。