キミのとなり。

言葉でただそう言っただけなのに何故か急に寂しくて仁に申し訳なくて、今すぐ会いたくなった。



「なっなんか喉渇いたなぁ!ジュースでも買ってこよ~っと……。」



罪悪感で締め付けられる胸を必死に押さつつ席を立つ。



はぁ~、なんだか厄介だな……。



言いたくて言いたくてウズウズしてる自分がいる。



大声で言いたいよ。



私はマイクロシティのジンと付き合ってます!!



って……。



まだ動揺している気持ちをなんとか落ち着かそうと売店で飲み物を買う事にした。



「すいませぇん。アイスコーヒーひとつ……。」



「はぁい!」




奥から出て来た売店のおばちゃんが元気にそう答える。




「サイズは、S?M?L?どれにします?」



俯きながら財布から小銭を取り出す。



「あぁーじゃあ、エム……っ」



小銭を差し出し顔を上げた時だった。



『…えぇっ!?』



私の目にとんでもない光景が移り込む。



えっ!えぇ!!えぇええ!


それは余りに突然過ぎる再会だった。



「……何、してんの!?」



「エヘッおひさでぇす。」



私の問い掛けにその人物は笑顔で答える。



食堂のおばちゃん姿に化けたその人物は間違いなく、“若菜ちゃん”だった。



頭に三角巾をして、白いエプロンを着けている。



私は目をパチクリさせながら必死に状況を把握しようとする。