「じっ……仁?」


「俺を支えてくれ。」


「え…?」


「応援してくれ。」


「……。」


「これから俺たちは、今までとは比べものにならないぐらいもっと大きな舞台に立つ事になる。そのせいで、あんたに辛い思いをさせるかもしれない。」


「……うん。」


「だけど、これは俺の夢で…仲間との夢で…。」


言おうとしている事はわかってるよ。


私も覚悟しないとね。


「だから、信じてついてきて欲しい。」


抱きしめる手に力が入る。


「…うん、大丈夫。」


私はクルッと寝返って仁の方を向いた。


そしたらめちゃくちゃ近くに仁の顔があった。


私の好きな顔、


好きな唇、


好きな声。


「仁の夢は私の夢だよ。」


すると、仁は私にキスをした。


真っ暗闇でのキス。


一回 二回 三回……


胸の鼓動が伝わってるんじゃないかとドキドキした。


その日、私は仁の腕の中で安らかな眠りについた。