「……。」


「……。」



イヤ~な沈黙が流れる。


「さっ、寝るか!」


「えぇぇぇっ!」


思わず、ひっくり返りそうになった。


いっいきなり!?


「…何、変な想像してんだよ。」


「へっ?」


あっ普通に寝るって事か。


「べっ別にしてないよ!」


「何…お前」


仁がゆっくり私の顔を覗き込む。


「抱いて欲しいの?」


「…なっ!!ちがっ!」


急に変な汗が出て来た。


取り乱す私をよそに電気を消そうとする仁。


「……ほっ本当にもう寝るの!?」


「俺ソファーで寝るからあんたベッドで寝なよ。」


“パチッ”


あっ……



部屋が真っ暗になった。


今この空間に二人っきりでいるなんて…。


一緒に朝を迎えるなんて…。


想像しただけで心臓がバクバクしてくる。


離れて寝ているのがなんだかちょっとガッカリ。


「……なぁ。」


突然仁が話しかけてきた。


「はい!?」


あっ声が裏返った。


「さっきのさぁ、」


「……さっき?」


「俺が束縛するのもされるのも好きじゃないって。」


「…あぁ。」



そういえばそんな事言ってたな。


「あれ、本当だから。」