そしてすぐに問題の土曜日を迎えた。

私が唯奈の家に行ってみると、唯奈はバタバタと支度をしていた。
「…まだ?もう約束の時間まで、1時間切ったよ。」
『マジ?!もうそんな時間!?』
「はぁ…どんだけ時間かかってんだよ」
『だぁってぇ!って!何その格好!?』
格好?
今日のコーデは、ショーパンにニーハイゆるめのTシャツに中にタンクを着ている。
「普通です。至って。」
『ショーパンはダメ!!許さない!』
「い~じゃん。別におかしくないし。それに今日は唯奈の付き添いだし。」
『い~から。スカート貸すから、はい。』
「え~!…スカートあんま好きじゃないんだけど…」
『文句を言わない!いいから!ほら。』
と、文句をいいながら唯奈から渡されたスカートにはきがえる。
『梓、似合ってるよ。よし!ウチもおーわり!どう?』
と言われて、見てみた。
唯奈の服装は、ミニ丈のワンピにフリルのついた可愛らしいカーディガンを羽織っていた。
「うん!めっちゃ可愛い!!」
『じゃあ行きますか!』
『っと‼梓靴もこれにしな。』
と渡されたのは、9cmはあるパンプス
「はぁ⁉こんなん履いて歩き回ってたら足いためるよ⁉」
『い~のい~の。それが狙いだから。』
「……はい?」
『だぁかぁらぁ!足いためたらさぁ、手つないでくれるかもじゃん!』
…意味が分かりません。だから反論しようとしたら、唯奈に睨まれてしまい、何も言い返せずいう事を聞きました。
そして、私たちは急いで駅に向かった。