白い雪が

冷たい白が

君を凍えさせる。


「……どうして…?」

「……」


「苦しくても」


目に溜まった涙はまだ


「悲しくても」


まだ、君の目からは


「…笑ってなくちゃいけないの?」


零れ落ちない。


「……苦しいよ…っ!」


苦しいと、悲しいと、そう訴える君を目の前にして

冷たい白に覆われた君を目の前にして


綺麗だと思う僕は、どうしようもないくらい、我が儘なんだ。