次の日、俺は杏の大声で起こされた。
「蘭!起きなさい!遅れちゃう!!」
うっせぇ・・・
「蘭!転校初日に遅刻したら、恥ずかしいでしょ?!」
「分かったよ、起きればいいんだろ?」
「うん」
ったく。あんな大きな声で喋られたら鼓膜破けちまう。
階段を降りてリビングに行くと、母さんがいた。
「あっ蘭、おはよう。ご飯はその中。でも早く食べないと遅刻するよ」
「んー。学校ってどこ?」
「杏と同じ所」
マジか・・・
別に嫌じゃねーけど、親戚が同じ学校に居るってなぁ。
でもウダウダしてると、マジで遅れる!
キーンコーンカーンコーン
俺が校内に入って5秒後、チャイムが鳴った。
危ねぇ。
校長室に言って話聞いた後、教室に案内された。
俺は・・・1-5か。
ガラガラ
クラスメートの視線がいっきに注がれる。
うわぁ、恥ずい・・・。
ん?あっ杏?!
同じクラスに親戚かよ・・・。
