「お母さん…いないよ?ねぇ、お願い蘭…」


なんで杏はこんなに…?

「そんなに…どうして…?」
「あたしね、蘭と付き合ったんだ!っていう確かな証拠が欲しいの…。あの日からずっと、ううん。きっと生まれた時からずっと、蘭が好きだったから」


そして杏は、俺にキスしてきた。



その瞬間、俺の理性は壊れた。


「はぁ…杏じゃあ、泣くなよ…?」
「バカにしないでよ…」


そして…俺達は、通ってはいけない道を歩いた…。

この先、何が起きるか分からないイバラの道を…たった2人で…