いつもの余裕たっぷりの猫に戻っていた。


この猫に、私は振り回されてばかり。


猫が勝手に振る舞うなら、こっちも勝手に…なんて、本当は無理なことなの。


それが、猫。

気儘な、猫。


「ミイ」

「なに」

「すき」

「知ってる」

「ほんき」


……。


「どのくらい?」


気儘な猫って、ずるい。


「一生膝枕してほしいくらいには好きだよ」



まあ、仕方ないから、振り回されてあげてるの。



end.