その瞬間、鈍い音と同時にあたしの顎から手がはなれた。

『う゛、りょうさん』

男は多分倒れたんだろう。

そのかわり目の前に金髪の男が現れた。

180㎝はあるだろう彼右の髪を左に流している

金髪が光に反射して顔がよく見えない。

『おめぇ俺の女に手ぇだすんぢゃねぇよ。』

・・・女だぁ!?つかこの腕をなんですか?

金髪はあたしの肩に腕を回し軽く自分に寄せた。

『すんません!以後気をつけます。』

男はそぅいうとソソクサと逃げた。

それと同時になぜか彼の爽やかな香りと緊張からの解放から

急に目頭が熱くなってぽろぽろと涙がでた。