「わかってるんじゃん。
だったら、そのまま前に進めばいい。
”当たって砕けろ!”だよ。
あとから、後悔したって遅いんだ。
後ろを振り向くな!前に進め!逃げるな!
かっこ悪くたっていい。
飾る必要なんかない。
ありのままのお前で、ぶつかって行けっ!!」
晴くんの言葉は、すごい重くて、まっすぐで。
”逃げてちゃいけないんだ”って思い知らされた。
「晴くん...ありがとう!
あたし、もう逃げるのはやめた。
傷つくことばっか恐れて、本当の気持ち見ないフリしてた。
でも、もう傷ついたっていい。
自分の気持ちに、嘘はつきたくない。」
「よしっ!
それでこそ、姫佳だっ!
行って来い!」
「うん!晴くん、ありがと!」
もう逃げない。
正々堂々、ぶつかっていかなきゃ!

