「もう我慢するなよ。
お前の悪い癖だ。
そうやって、すぐに自分の中だけで溜め込むこと。
お前はそんなに強くないんだ。
だから無理するな。
頑張らなくたっていいんだよ。なっ?」
晴くんは、あたしを優しく抱きしめながら、あたしの頭をトントンと叩いてくれた。
前に、お兄ちゃんにも言われたことあったっけな...。
『お前は頑張りすぎなんだよ。
無理しなくてもいい。
強がらなくてもいい。
辛いなら辛いって言えばいいし、泣きたいなら思いっきり泣けばいい。
お前は1人じゃないんだから。』
って。
「姫佳。
今、お前の心はどこにある?
誰に向いてる?」
あたしの心は------

