先パイとあたし


「今でも先パイが好き。大好き。
嫌いになんかなれるわけないじゃない。
でも、もう戻れないの。
やり直すことなんか出来ないの。
過ぎた時間は、もう元には戻らない。
やり直したって、きっと同じことの繰り返し。
辛い想いをするのは、もう嫌なの...。」

あたしは、すべてを吐き出した。

苦しい想い。

辛い想い。

今まで、ずっと誰にも言えなかった。

心配かけたくなくて。

迷惑かけたくなくて。

気づくと、涙さえ零れていた。

「もう...い、や...。」

もう止められなかった。

零れ落ちる涙も。

次々とでてくる想いも。