先パイとあたし


「は?てめぇ、誰だよ?」

「俺は転校生の青河。よろしく!」

「波野。お前、来ないとどうなるかわかってるよな。」

谷川は、俺にそう言ってきた。

きっと今までの俺なら、ここで谷川に従っていただろう。

でも、今はそんなことしたくない。

こんな俺にも、まだ”ダチ”って言ってくれる奴がいたんだ。

そんな大切な奴を、俺は失いたくない。

絶対に。

谷川たちのところになんか、行きたくない。

大切なダチを、失いたくない。

俺は____

俺は____