「今日は楽しかったねー」

沙樹は今日来た2人の男の中に
タイプが居たらしく
めちゃくちゃアタックしている

そうなるとあたしは自動的に
もう1人にアタックとなるが
冗談じゃない
あたしにだって選ぶ
権利くらいあるんだから。

『そうだね~、沙樹と悠太くんお似合いだよ~』

「ほんとに~嬉しい♪悠太くんも沙樹とお似合いで嬉しい?」

この女は本当に凄いと思う

沙樹と悠太くん
あたしともう1匹は
帰りの電車を待って居た

まさかその電車の中で
あたしの運命を変える
出会いがあるなんて。

ホームに電車が入り
電車に乗り込み沙樹が
車内を見回していた

「あずさ~先輩が乗ってるよ」

あたしも言われて
車内を見回したら

そいつはそこに座ってた

同じ中学の2コ上の先輩
中でも一番嫌いな奴が
そこには居た

「中村 瑛太」

話した事なんてないし
話そうとも思わない

あたし達の学校の
リーダー的存在で
顔もかっこよくて
スポーツもできる

きっと一番人気である
男子だろう

だけどあいつは
自分がかっこいい事に
きっと気づいる

それがどうしても
気に入らない

沙樹はと言うと
悠太くんなんて
そっちのけでそいつに
目をかがやかせている