その後、二人で手をつなぎながら夕暮れの街を散策した。その間も好きな作家の話とかしてた。お互い推理小説が好きで好きな作家も同じだった。



幸せな時間が過ごせるっていいなと思った。




私は別れ際に「そうだ。メールアドレス交換しない?また話したいし。」と言った。そして、お互いにメールアドレスを交換して別れた。




次の日、バイト先に行くと雅くんが店の前に立ってた。




私が「どうしたの?」と聞くと雅くんが「こうしてれば妃奈さんにいつかは会えるんじゃないかな…って。」と言った。



今日は本を買いにきたみたい。私は自分のお勧めの推理小説を勧めた。雅くんはその場で立ち読みをして買ってくれた。その間、顔を見てたけどすごくきれいな顔してるんだなって思った。まつ毛も長いし鼻も高いし、黒目がちだし。やっぱりかっこいい。って感じた。