〜瑛斗side〜


朝。


「瑛斗様。今日は車の方はいかが致しますか?」

「今日は頼む。」


「かしこまりました。」


俺は車に乗った。


昨日のヤツら…。強いな…。あの人数をあっという間に殺るなんて。


「林。今、親父話せると思うか?」


「今なら大丈夫だと思いますが…。直接お会いしますか?」


「いや。電話するよ。」


俺は携帯を取り出し、親父にかけた。


RRRRー…ピッ


『もしもし。』


「あ、親父。頼み事があんだけど。」


『頼み事?珍しいなー。で?』


「もうすぐしたら家に女連れてくる。」


『頼んでねぇじゃん…。何?好きなの?どんな子?ヤッた?』


「好き。ヤッた?って…。それが親の言うことかよ…。つか、話したことすらねぇし!」


『あら、まぁ。可愛いことw』


「黙れや。はい。用件終わりー。バイバーイ。」

『ほーい。』


ピッ


「クスクス…」


「…林、なに笑ってんだ。」


「いえ…。瑛斗様にもやっと初恋が来たと思うと…。」


「どうせ遅いですよ〜。」

「はは…」