〜優花side〜


パシッ


…え?


私は恐る恐る目を開けた。


「侑!!」


侑が男の拳を受け止めていた。

そして周りには、ボコボコになっている男達。

雅人たちに怯える女達がいた。


「たく…。 こんなことだろうと思った。」


そう言って侑は私を見た。


「う、嘘だろ…。」


男はガタガタ震えている。


「嘘じゃねーよ☆」


そう言って侑は男を殴った。


「よしっ。 逃げろーw」

侑のかけ声でみんな一斉に走った。


「ふー。ここまで来れば大丈夫だ。」


「侑ー!」


私は侑に抱きついた。


「マジ、死ぬかと思った!」


「アホか! あんまムリすんじゃねぇ!!」


「ゴメン…」


「ごめんなさい…」


柚々も涙目になりながら謝った。


すると愛が雅人と大雅の肩をポンポンと叩いた。

「でも、マジビビったわー。 ねね、雅人と大雅、今日は何人殺った?」

あ、やっぱりそれ。


雅人と大雅は毎回、何人殺ったか競ってる。


「「覚えてない・ねぇ。」」

そして毎回、二人は何人殺ったか覚えていない。

「やっぱり?空くーん」


「…雅人、8人。 大雅、9人。」


「負けたよぉ…」


「当たり前。」


「…先週は雅人の方が1人多かったがな。」


「お前ら、殺った人数競うとかww」


そう言って侑が笑った。