〜優花side〜


放課後。


あれ?侑たちがいない…。


「愛ー。 男子たちは?」


「外でサッカーしてるよー。 先に帰ってていいってー。」


「そっか…」


「なになに〜。 侑くんと帰れなくて悲しい?w」

「ち、違うわよ…//」


「優花ちゃん可愛い〜」


「柚々までなによ〜。 帰ろ!」


「「うんっ」」


「寄りたいとことかあるー?」


「愛、ケーキ食べたい。」

「柚々は?」


「私もケーキ食べたい!」

「んじゃ、ケーキ食べに行こ「中野。」


呼ばれた方を見るとそこには昨日、柚々を拉致った奴らがいた。


「ん? あんたら…」


しかも、今回は大勢の男子もいる。


「クスクス…。 顔貸しな。」

私たちは人目のない通路に連れて行かれた。


「何これ? どうなってんの?」


愛が周りの奴らを睨みながら聞いてきた。


「昨日、コイツらが柚々を拉致ったから文句言ってやった。」


「あぁ。 それでその顔。」


「まぁね。」


「優花ちゃん、愛ちゃんゴメンね…」


「いいよ。 気にしないで。」


「そうだよ。柚々は悪くない。」


すると1人の女が私の髪をグイッと引っ張った。

「あんたら黙ったら?」


「自分たちの状況分かってる?」


私は女の手を振り払った。


「分かってるけど?」


「マジウザいわあんたら。」


そう言って女達は男達に道をあけた。


「結構可愛いー。好きなようにしていーんだよな?」


「もちろん。」


「んじゃ、いただきまーすw」


そう言って男は私に手を伸ばした。


ムリムリムリ!こんな奴に犯されるとかマジムリ!


ボコッ


私は無意識のうちに男を殴っていた。


「こんのぉ…。 女だからって容赦しねぇかんな!」


そう言って男は拳を振り上げた。


ヤバい…!!


私は目を閉じた。