〜瑛斗side〜
…すげぇ。
優花の動きには一切無駄がない。
しかも、侑と息がぴったりだ。
「さすがだなー。」
「あの、先生。あの二人ってスゴいんですか?」
「まぁな。あの二人はあんまりケンカしない方なんだよ。大体は雅人と大雅が殺ってるから。」
「そうすか…。」
「しょっぱらからあの二人だけが出ることはめったにないんだよ。」
「へぇ…。」
「ほら、かたついた。」
下を見ると男たちがのびていた。
「おーい。高木ー。今日は何分だった?」
「3分56秒でーす。」
早…。
俺は優花を見た。
傷1つない…。
優花はポニーテールの髪をほどき、かきあげた。
そして、目があった。
すると、優花は口ぱくで「ばーか」と言ってそっぽを向いた。
…夜に仕返ししてやる。
