〜瑛斗side〜


そう簡単に落ちるわけないよな…。


俺はベッドに横になった。

『うん…。侑…っ。会いたいよ……っ!』


『侑は悪くないよ…っ。悪いの…は、全部っ………私っ!!』


『会いたい……。会いたいよ…。』


くそ…っ。

さっきの優花の声が頭から離れねぇ。


俺が優花を泣かせた。

傷つけた。

苦しめた…。


「俺、サイテー…。」


でも、手放したくはない。


「………くそっ!」


俺はベッドを叩いた。


「何なんだよ…。」


カチャ…


隣からドアの開く音がした。


優花だ…。


「ひっく…。うぅ…。」


……泣いてる。


なんで1人で泣くんだ?
俺の前では泣いてくれないんだ?

これじゃ慰めてあげられねぇよ…。