〜優花side〜


「………ふぅ。やっと帰った。優花、部屋に戻るぞ。」


「あ、うん。」


私たちは私の部屋に行った。


「着替えとかはクローゼットにあるから。風呂とか飯のときは林が呼びにくるから。」


「分かった。」


「俺は隣の部屋だから何かあったら呼べよ?」


「うん。」


「んじゃ…。おやすみ。」

そう言って、瑛斗は部屋から出て行った。

私は携帯の電源を入れた。

うわ…。


携帯にはみんなからの着信やメールがたくさんあった。

私はメールを開いた。



優花、会いたいよ…。
優花、連絡ちょうだい。

戻って来て! 』

などのメールが30通近くある。


みんな…。


RRRRR…


え?


私は携帯を見た。


『侑』


どうしよう…。


「………よし。」


私は通話ボタンを押した。

「もしもし…。」


『優花!よかった…。今、どこだ!?』


「瑛斗の家…。」


『そうか…。何もされてないか?』


「うん…。侑…っ。会いたいよ……っ!」


涙が頬を伝う。


『ゴメンな…。俺のせいで…。』


「侑は悪くないよ…っ。悪いの…は、全部っ………私っ!!」


『優花は悪くねぇよ…。』


「会いたい……。会いたいよ…。」


『俺だって…。愛たちだってすげー会いたがってるよ。』


「うん…。」


会いたい…。会いたい…。


コンコン


「優花様、お風呂の支度が出来ました。」


「は、はい!!侑、ゴメン。切るね。」


『おい!ゆう―――プツ

私は携帯を机に置き、涙を拭いた。


「優花様、ご用意は出来ましたか?」


「あ、はい。」


カチャ


「では、ご案内致します。こちらへ。」


私は林さんに誘導され、お風呂へ行った。

そして、林さんと別れ、お風呂に入った。


泣きながら…。