〜瑛斗side〜
俺は大きな扉の前で止まった。
あー。親父に会わせたくねぇな…。
俺は改めて優花を見た。
綺麗だ…。
ピンクのドレスが白い肌とあっていて、綺麗な黒髪がまたいい。
あ、そうだ。
俺は優花の後ろにまわり、髪を手にとった。
「な、何してるの!?」
「動くな。」
俺は優花の髪を軽く束ね、ピンクの宝石のついた髪飾りを付けた。
「…よし。」
「なにつけたの?」
「見たいか?」
優花はコクンと頷いた。
俺は携帯を取り出し、写真を撮って、それを優花に見せた。
「こんな良いもの…。ドレスも着てるし、悪いよ。」
「気にするな。」
つか、ドレスは俺が着せたんだけどな。
俺は携帯をしまい、扉に手をかけた。
「中には俺の親父が入るから。」
