〜侑side〜


…?何が一体どうなっているんだ?


優花に告白され、返事をした瞬間、昨日の学校に来た"西園寺瑛斗"が現れ、優花を連れて行った。
俺は教室まで走った。


ガラッ


「はあ、はあ…。」


「真、どうした?」


「そうだよ。そんな息上げて。」


俺は愛のもとに駆け寄り、愛の肩を掴んだ。


「昨日、一体何があったんだ!!」


「え…。」


次の瞬間、愛と柚々の顔色が変わった。


「な、何言ってるの…?」


「そーだよ…。」


二人とも目を合わせない。


「さっき優花に告られた。それで俺が断った瞬間、西園寺瑛斗が現れて優花を連れて行った。」


「「……っ!!」」


次の瞬間、愛が俺の腕を振りほどき、俺の胸ぐらを掴んだ。


「なんで振るのよ!!優花の気持ち…。なんで…よ…。」


愛は崩れ落ちた。


「ゆう、かぁ…。ぅ〜…。」


「柚々、泣かないでよ…。愛も泣きた…いん…だから…。ひっく…。」


「………話てくれ。なんで優花が連れて行かれたか言え!!」


「ひっぐ…。……分かったよ…。屋上…行こ。」

愛は泣きながら言った。
みんなが無言で頷く。