〜優花side〜


母親が無職になる?負けたら一緒に暮らす?


「誰がそんな賭、受けるもんか!」


「…そうか。」


すると、西園寺サンが携帯を取り出した。


「あ、もしもし。林、優花の母親の会社に脅しをかけて、優花の父親をクビにしてくれ。」


え、クビ!?


私は西園寺サンの腕にしがみついた。


「止めて!賭けでもって何でもするから、お母さんをクビにしないで!」

すると、西園寺サンはニヤリと笑った。


「林。さっきのは取り消しだ。」


すると、西園寺サンは携帯をしまった。


コイツ。最低だ…。


「内容を説明する。優花、確かお前は高木侑が好きなんだろ?」


「な……!」


なんでコイツが知ってんの!?


「一週間の間に告れ。それでOKされたら、お前の勝ち。一週間以内に告れなかったり、振られたりしたらお前負け。簡単だろ?」


「なにそれ…。」


侑がOKするはずないじゃない…。侑はそういう目で私を見てないんだから…。


「ま、そう言うことだから。頑張って。」


そう言って、瑛斗たちは去っていった。


「……。」


「……。はっ!ゆ、優花!どうすんの!?」


愛が私の肩に手を置いて、心配そうに私を見た。

「とにかく、侑くんに説明して、つきあってるふりしてもらうとか…」


そう言って、柚々は侑たちのとこに行こうとした。

私はつかさずそれを止めた。


「そんなのダメ。ズルになる。」


「でもっ…!」


「大丈夫よ。とりあえず侑たちのとこ行こ?」


「「…………うん」」


どうせ、終わるんなら悔いは残したくない。


私は決心した。

侑に告白すると…。