〜瑛斗side〜


数分後。


「瑛斗様。優花様を発見致しました。」


「近くに止まってくれ。」


「かしこまりました。」


林は近くに車を止めた。


「すぐ戻ると思うから。」


「かしこまりました。」


俺らは林と別れた。

近くには優花とその他のヤツらがいる。


「優花ちゃんてどの子?」


「あそこの長い黒髪を一つ結びしてるヤツ。」


「顔、綺麗だな。なんか喧嘩するような子には見えないけど?」


「それがするんだよ。」


「侑ってどいつ?」


「えっと…。確か優花の隣にいる奴。」


「イケメンだな。それで強いとか。完璧?」


「はは…。」


「で?」


「え、何?」


「話しかけんの?」


「あぁ。イヤ、まだだ。」


「なんで?」


「まぁ、タイミングっつーか。」


「ふーん。」


すると大樹はまじまじと優花を見た。


「はい。終わり。車戻るぞ。」


「ちぇ…」


俺らは車に乗った。


優花は必ず手に入れる。