顔の良い彼は想像とは違っていて。

女々しいといわれる僕の
遥かななめ上を行く女々しさで。

やっぱり、別れた。

でもほかの女の子に取られたくなくて
引き戻した。必要としてくれた存在を
自分から手放したけど忘れてほしくなかった。

いつもそうだった。

僕は誰かしらに依存していたい
依存を認めてもらいたい
必要とされたい
僕を認めてもらいたい
そんな一人善がりな人間だった。

自殺未遂もリストカットも繰り返していた。
ただの自己満足ですぎなかったけど。

友達もいたし、バイト先も良い方ばかりだった。

でも、足りなかった。

夏場、勢いで付き合った彼は
次の日に友達以上恋人未満で落ち着いた。

でも、彼に彼女ができた。

それを報告してもらえなかった。

リストカットとバイトに明け暮れていた。

拒絶された。もう必要とされていなかった。

その事実だけが私だけに重く深く突き刺さった。
それに気づかぬ用に、自分で自分を請う。
傷つけることで愛を感じた。
僕はここにいるんだ。必要なんだよって慰めていた。

そこで仲良くなった男が居た。
僕からリストカットと薬を奪い取った。
辞めさせてくれた。
愛していた。誕生日は電話をして越した。
彼となら永遠を見れる気がしていた。
卒業までの間隠すだけで良いんだと喜々していた。
でも、女絡みが激しかった。
どちらかを無くすか、出来ないのなら
別れたいと告げた。
僕を選ぶと信じていた。
彼は
女絡みを優先させた。

絡んでいた彼女たちは僕らの関係に
僕の想いに気づいていたと後から知った。

親友2に言っていた。
信じていたのに
ばらまかれていた。