「簡単なことだよ、おまえが俺に喰われればいいのさ。そうすりゃ、おまえは俺の血肉にとなって、俺と一緒に空を飛びまわれるってわけだ」



人魚は
白い鳥が思うほど、馬鹿ではありません。白い鳥と一緒に空を飛びまわるていうことが

どういうことを意味するのかは
人魚にだってわかります。

「まあ、決心がついたら、いつでもここへ来るといいさ」


そう言うと
白い鳥は、そこから飛び立ちました。