白い鳥(青い魚2)

「青い魚だと?海ぢゃなく、この空の中を魚が泳いでいるのを見かけなかったかだと?」

鳥は
すっとんきょうな声をあげて笑いましたが

しばらくすると
何か急にズルそうな顔になって言いました。

「ああ……あいつか。あいつなら、元気に泳ぎまわっているぜ」

人魚はパッと顔を輝かせました。

「∞∞∞∞」

「そうさ、おまえも会いたいだろう?」


白い鳥は
ニタリと笑って言いました。

彼はお腹をすかせていました

そうして人魚は彼にとって、ちょうど良いごちそうだったのです。