清水君の嫌いなヒト



その10分後


「うわぁ~!もう疲れたぁ~!
勉強って夜になると追い詰められてやる気が出るんだけどな…」


ばふっとそのまま後ろに倒れこんで
適当に置いてあったクッションを抱きしめる


…清水くんのにおいがする
なんか照れる



『朝に勉強するのが良いんだって
榊はただでさえ少ない自分の頭の可能性を失ってることになるね』

清水君はテスト前だろうといつも通り過ぎる


「朝に限らず寝起きは最悪だから別にいいよぉ~だ」


一気に集中力が切れてしまったので
ごろごろと気持ちのいいカーペットを堪能する



『はぁ…特別に菓子持って来てやるよ
榊が持って来てくれたケーキもあるし出してあげないと怒りそうだから』

「なんだと!そこまで食い意地はって無いもん!」

『はいはい、それまでに体起こしといてね』


そう言って、清水君は部屋の外へと行ってしまった


…なんだか清水くんの私に対する扱いが
親戚のお兄さんと似ている気がする

そうか、私は清水君にとって妹程度の存在か


無関心の状態から妹へレベルアップしたのだから良いのかもしれないけど


「それはそれで悲しいなぁ…」

クッションに顔を埋めて
ひとり、どうしようもなさに途方にくれた




この思いは
一方通行のまま…